守門岳(すもんだけ)
・標高:1,537m(最高峰の袴岳)
・所在地:新潟県魚沼市、長岡市、三条市
・「守門岳」は、大岳と青雲岳、袴岳の三つの峰からなる
・厳冬期の大雪庇は東洋一と言われるほど有名
・山開き後の5月下旬~10月までが夏道の適期
冬の大雪庇で有名な「守門岳」ですが、夏山もとても魅力的です。おススメは秋の紅葉シーズンです。
「保久礼小屋駐車場」に新しくトイレ棟が設置されたと聞いたので、久しぶりに夏期の「守門岳」に登ってきました。
※以前書いた記事に追記する形で更新しています。
▼冬の守門岳(大岳)の記事はこちら▼
駐車場情報
この日は「保久礼コース」から登るのですが、「二口」へ下山する周回コースの計画だったので、二口登山口前の駐車場に車を停めました。
上の写真にある建物はトイレです。ここには10台ほど駐車可能です。猿倉橋を渡った先にも駐車場があります。計20台以上は停められそうですが、紅葉シーズンは朝早くに満車になることもあります。
なお、ここまでに至る道は舗装されていますが、すれ違いの厳しい細い道路が続きます。運転に自信の無い人は、慣れている人に連れて行ってもらいましょう。
この日のコース
二口登山口駐車場 ⇒ 保久礼登山口 ⇒ 大岳 ⇒ 青雲岳 ⇒ 袴岳 ⇒ 青雲岳 ⇒ 二口登山口駐車場
往復距離:12.3km 累積標高差:(上り、下り)1,290m
このコースの標準タイムは、上り4時間30分、下り3時間10分です。
※往復距離と累積標高差は概測
※コースタイムに休憩時間は含まれていません
二口駐車場 ⇒ 保久礼登山口 ⇒ 保久礼小屋
トイレを済ませ、案内図を見ながらこの日のコースを確認します。
「猿倉橋」を渡ります。
橋を渡ると「二口登山口」への道がありますが、この日は「保久礼コース」から登る予定なので、車道をそのまま進みました。
ちなみにここに登山ポストがあるので、登山届を出してから登りましょう。
2つ目の駐車スペース前を進みます。
車道を登っていきます。
30分ほど車道を歩くと、右手に「保久礼登山口」への道が現れます。車道をそのまま歩いても「保久礼コース」に辿り着きますが、かなり遠回りで時間がかかってしまうので、こちらの山道を歩いた方が早いです。
最初はなだらか。
途中から傾斜が高まり、しまいにはお助けロープが出てくる急坂まであります。
「二口駐車場」からコースタイム1時間ほどで、ようやく「保久礼コース」に合流。何気にしんどい(笑)
「保久礼コース」はこの分岐を右へ進みます。この日は、新しく建てられたトイレ棟を見るために、左へ進んで寄り道。
「保久礼小屋駐車場」。20台ほど駐車可能らしいです。
で、こちらが新しく建てられたトイレ棟。きれいです。水洗トイレと更衣室、登山ポスト等があります。以前は「保久礼小屋」裏のトイレを利用するしかなかったので、これはありがたいです。
登山道へ戻ります。
先ほどの分岐。そのまま道なりに進みます。
不気味な「保久礼小屋」が現れます。ここで泊る人もいるらしいですが、私はちょっと覗くので精いっぱいです。。。
小屋裏にトイレがありますが、現在は使用できなくなっているようです。新しいトイレ棟できたしね。
保久礼小屋 ⇒ キビタキ避難小屋 ⇒ 大岳
案内板の横から階段道が始まります。
保久礼コースは階段が多いです。特に序盤はずっと階段が続きます。
途中、「キビタキ清水」という水場への分岐があります。飲料は十分にあるのでそのまま通過。
少し歩くとまた分岐。左へ行くと「キビタキ避難小屋」を経由するルート。避難小屋に行かないのであれば、道なりに進みます。
せっかくなので「キビタキ避難小屋」経由の道へ。
避難小屋の中はこんな感じ。緊急時じゃないと使わないかな...
避難小屋以外は特に何もないので、そのまま登って「保久礼コース」に合流。
粘土状の滑りやすい箇所もあります。特に下山時は要注意です。コケて泥だらけになります。
樹林帯が続く道ですが、「展望台」と呼ばれる見晴らしの良いポイントもあります。
遠くに「弥彦山」や「角田山」が見えます。少し広めのポイントなので休憩するには良い場所です。
そこから先はしばらく急登。
樹林帯を抜けてなだらかな道になります。
「大岳」の山頂が見えてきました。
「不動平」を通過。「天狗清水」(水場)もありますが、飲料は十分にあるので寄らずに登りました。
山頂手前はちょっとだけ急登。
「大岳(おおだけ)」山頂に到着。標高1,432 mです。岩の多い山頂ですが、広めで休憩しやすいです。
ここで「入塩川コース」と合流します。
山頂奥に進むと、冬に大雪庇が見られる「袴岳」、「青雲岳」の稜線がドーン!
大雪庇の写真は下記リンクをご参照ください。
広くはありませんが、ここの景色を眺めながら休憩できるスペースがあるのでちょっと腹ごしらえ。バックパックの中でペシャンコになったおにぎり(笑)
大岳 ⇒ 青雲岳 ⇒ 袴岳
小腹が満たされたので、次の「青雲岳」へ向けて縦走開始。ここから「青雲岳」までの標準コースタイムは1時間10分です。
「大岳」からアップダウンを繰り返しながら、鞍部まで標高差130m下ります。
そして登り返し。
「二口コース」との合流地点(分岐)があります。「守門岳」と書かれた方へ進みます。
木道があったりなかったり。
第2のピーク「青雲岳(あおくもだけ)」に到着。標高1,487mです。
「青雲岳」山頂には湿原が広がっていて、木道が敷かれています。眺望も素晴らしいです。
最後のピーク「袴岳」へ向かいます。ここから「袴岳」への標準コースタイムは20分。
今年は夏から暑い日が続き、9月下旬になっても緑が沢山。ちなみに紅葉ピークは、例年10月中旬~11月上旬ぐらい。
守門岳最高峰の「袴岳(はかまだけ)」に到着~。標高1,537mです。
最近は暑さも弱まりだいぶ涼しくなってきたものの、ガツガツ登ってきて暑かったです。保冷バッグで冷やしてきたコーラを一気飲み。
魚沼方面の景色を眺めながらお昼ご飯を食べました。遠くには「燧ヶ岳」や「会津駒ヶ岳」などの名峰も。
「粟ヶ岳」や川内山塊の山々がよく見えます。
この写真で中央に見えるのは「浅草岳」。夏に行こうと思っていたけど、今年は暑すぎて行かなかった。
ちなみに袴岳山頂から、「田小屋コース」や「大白川コース」へとつながる道が伸びています。
袴岳 ⇒ 青雲岳 ⇒ 二口駐車場
お昼も食べたので下山開始です。途中まで登ってきた道をそのまま下山します。
「青雲岳」への木道歩き。
草原がきれい。
「青雲岳」はいつも癒されます。
「青雲岳」と「大岳」間にある分岐まで戻ってきました。この日は「二口コース」で下山するので、「二口」と書かれた方向へ下山しました。
「二口」コースはなかなかの急坂が続くので、滑らないように気をつけながら下山します。でも1回派手にコケました(笑)
コースの中間地点にある「中間点」。見晴らしも良く、急坂の下り続きで疲れていたのでここでちょっと休憩。
「谷内平」。なだらかな道が続いて癒されます。
「谷内平」を抜けると再び急坂が出てきます。
”熊さんにご挨拶を”の鐘がいくつも設置されています。もちろん全部鳴らしました(笑)
「護人清水」。枯れていて水は出ていませんでした...
水場の周辺はまたなだらかな道。
「二口登山口」に到着。
「猿倉橋」まで戻ってきました。おしまい。
守門岳の感想
冬の雪庇ばかりが注目されがちな「守門岳」ですが、夏の景色も雄大でとても良いです。最高地点の「袴岳」まで行くには、中級者であれば朝早く登山開始することで、じゅうぶん日帰りできます。
ちなみに今回の周回ルートですが、自分は最後に車道歩きをしたくなかったので時計回りで進みました。反時計回りで進む人も多いです。
初心者の場合は、最初は「保久礼小屋駐車場」から「大岳」までピストンするのがよいかもしれません。大岳から眺める景色だけでも十分楽しめますよ!
なお、トイレは登山口にしかないので、長時間行動する場合は携帯トイレを持っていくとよいかもしれません。
守門岳下山後に立ち寄った温泉
「とちお温泉 おいらこの湯」。露天風呂が無いのが残念ですが、きれいな施設で快適です。長岡市の運営なので料金も良心的。
この日使用した主な道具
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。
Karrimor(カリマー) バックパック cleave 30
ロールトップタイプのバックパックですが、前面ジップから荷室へアクセスできます。ショルダーハーネスにボトルホルダーやアタッチメントループがあり便利です。900gと軽量。
イスカ(ISUKA) フォールドアップクーラー
軽量で比較的嵩張らない保冷バッグです。夏場は凍らせたペットボトル飲料を保冷剤代わりに入れて冷やしています。
ポンチョトイレ
ポンチョをかぶって用を足すことができる緊急用トイレです。